詩人:フィリップ
クローゼットに籠もって
瞑想しようとしたら
そのまま眠りついた
世界の明るさ
人間であること
存在するという大義
何もかも嫌になって
また心を生き返している
真っ暗な空間は人を駄目にするという話を聞いた
そのほとりで人間は暗闇で眠り起き
昨日から今日
今日から明日へ
命を繋いでいる
全ての始まりは闇
真っ暗な世界のはずの真夜中、午前0時から
明日という光は始まっているのだ
人間は光の子でありながら
また、闇の子
生きていく上で隠し通すことは容易ではないけれど
さらけ出すということは
あらゆるものより美しい
クリィムソオダの泡でもって
人生を仕切り直ししよう
時刻は午前0時前
明けない夜明けの向こうに
また今日という名の明日が
その産声をあげ始めた