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詩人:どるとる
窓の向こうは別世界
その向こうの窓の向こうも僕の知らない別世界へと続いてる
窓を開ければそこは僕の知らない別世界
さらにその奥の窓を開ければまた別世界
窓を開けては閉めて
窓を閉めては開けて
繰り返すその先に何が僕を待つかは皆無
ただ僕は開ける
窓を
窓を
窓を
その先に何を求めるでもなく夢も理想もないままにただはこばれてくる明日を開けちゃ閉めるを繰り返している
ただ僕は眺める
窓の
窓の
窓の
そうさ その向こう側の向こう側の向こう側をも身を乗り出すように未来をのぞこうとするのさ
興味などありはしないけど生きる予定だからなにがあるのか気になるから
ただ窓を開けて
明日を
明日を
明日を
見に行くんだ
この窓はどこに続いてるかなあ?
どの窓を開けても見えるのは常に一歩ずつしか見えない明日です
だから窓を開ける
次は
次は
次は
光るんじゃないかと
冴えない僕の日々が
次の期待を待つのだよ
窓を開けてね
その向こうを確かめるように いつも窓を開けて時おり含み笑いで見えた景色とにらめっこして時々は悲しくて泣いて
僕は生きる
誰も生きる
その窓の景色の外側で営みを営む
ただ…与えられた時間を使い切るまで人は。