詩人:ジャガー
追い掛けられる夢を見た
売り言葉に買い言葉
彼等は怒った時
僕を騙して誘い込んでくる
手には先の尖った物を
殺す気でいたに違いない
周りも見えないまま
必死に逃げた
天罰は下らない
僕にも彼等にも
ただ死ぬか生きるか
それしか無かった
恐怖の連続
一番「怖い!」と思った瞬間
僕は空を泳いでた
空の人達を押しのけて
海を渡ろうとした
ただ僕は大海原が怖くなったので
浜辺に降りてしまった
砂に足を取られた僕は
凶器を持った何人かに囲まれた
知らないうちに恨みを買ったのだろう
見ない顔も混ざってた
吐く息は荒く
目はあちらこちら
まだまだ戦う覚悟は無い
彼等の隙を伺ってる
悲劇
ささいな事から始まる
恐怖の逃走劇
あんな時僕の足はいつも
軽すぎて抜けていて
全く上手く走れないでいる