詩人:まとりょ〜鹿
喉から手を出して欲しがる様を
頭にぶら下がった人参を追い掛け続ける様を
みっともないと思ってしまうのでしょうか?
胸焼かれるような思いでひねり出した言葉たちを
戻らない昨日を悔やんだ涙たちを
何も無かったフリをしてやり過ごすのでしょうか?
欲望は眠らない
野心は死なない
言葉は黙らない
それならば
悲しみはどうだ
苦しみを伴わないように
全てを静かに終わらせると言う選択
苦しみを伴わないように
もがきながら続けてゆくと言う選択
限界のラインを定めたのは自分なのか誰かなのか?
そしてその境界線の向こうにいるのはどんな姿をした自分か誰かなのか?
知る必要は無いかもしれないけれど
知らずに終わらせてしまう必要もない
渇望しなよ、もちろん期待もしなよ
打ちひしがれて泣いたとしても
泣いた先に何かを感じてみないか?
これでいいよって言わないで欲張りなよ
そんな君を
世界中の誰かや誰か、大勢でないかもしれないけれど
必要と手を伸ばして待っている事は間違いない事実なのだから。