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詩人:甘味亭 真朱麻呂
それはまるで冬の寒空に降る雪のように
白くはかなくハラリと胸をかすめた
ふいによみがえる記憶の中に残るあの思い出のように
いつかここでなんのためらいもなく咲いていた花は今ではもう話したとしてもだれも信じないくらい遠い昔の輝き
ひとつだけ過去に置き去りにしてきた後悔や心残りみたいなやりきれなさにしてやられながら
日々の積み木を倒れないように積み上げていく
少しのズレや息の乱れにも目を光らせて小さなミスもゆるさない奴らにしかられながら
涙ばっかの日常は発車ギリギリの電車になだれ込むように何処までもあくせく続く
僕にはまもるべき大好きなあなたのような人がいるから
いつも弱ったときに思い出せばあたたかく心を包みさみしさやふいの悲しさを忘れられる痛み止めのような作用をもつ生きた薬
それはまるであなたのような人をいうんだろう
せわしく厳しい世の中から少しはなれた愛の世界 心のオアシス
まるで別世界にいるような感覚であなたといるとなんだか自分が好きになれる
少しずつ冷たい世の中に浸食され心が風にさらされて冷たくならないようにしてくれる人
それはあなたです
僕の中にある光 あなたは認めてくれる
あなたが僕の理解者ならば僕があなたの理解者になる
そんなふうにいつまでもきりのないほどに心に笑顔の雪を降らそう
汚れのない真っ白な雪を
明日へ進むことをじゃまをする不安という雪の雪かきしたら
なにかおもしろいこと探しにゆこう
気晴らししにゆこう
誰かとっていうなら僕がここにいる
だから呼んでよ
かわいらしいその声で
そして笑顔の雪を降らそう
そんで理想の花を
咲かそう
明日という広大な畑に
未来という大地に
チャンスという肥料と可能性という種を蒔くのだ
パッパッと事をはこぼう
そう、夢が叶う日のために!
枯れ木にも花を咲かす勢いで…