詩人:未知
同じ痛みを覚えていてよ
頷きながら
何もなかったことにしてしまった
あの日の過ち
今日につながる罰
差し出された手を
拒絶した僕
色とりどりの夢に囲まれて
ここにある嘘も
全部染めあげて
プラマイゼロの人生ゲーム
気づけば振り出し
知らぬ間にあがり
途切れることなく
つづく生
半ば強制的に
始まった自分史に
傷つく理由も
裏切りの答えも
救いのない今は
塞がったままの闇の中
透明のナイフを握りしめ
この胸に突き立てる
莫迦な想像をしては
リアルな瞬間に
身悶えたりしている
2015/03/24 (Tue)