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[135003] 心をつなぐふたつの言葉

詩人:甘味亭 真朱麻呂

ありがとう… その言葉だけで僕のちいさな心は不思議と満たされるんだよ
ごめんなさい… なかなか言えないけど少ない勇気を振り絞って言うからどうか時間割(さ)いて聞いてください

言葉にするむずかしさをだれかに伝えたい
ただだれかにわかってもらいたいだけ

愛してるってどうしてこんなにも言えないんだろう
ホントのことなのにな
それはたぶん言いたくても言えない言葉
言いたければ言いたいほど言いがたくなる言葉だから言えないのかなあ

心にはとてもとても遠く映ってしまう
宇宙に浮かんでるはるか遠いところにある月でさえ目に見えるくらい近くにあるのに
どうしていつでも伝えられる君がいるのにこんなに言えないのかなあ
息もふれるくらい近くにいるのに
月より 太陽より遠くにいる気がしてしまう

言いたいなあでも言えないなあ 愛の言葉
涙ながらに見る夕暮れのように僕の瞳の中でにじんでやがて溶けていくのかな
君が好きだったという気持ちさえ

時間が変えてしまうものをもしもずっと変わらないままいられたらと思うけど
人を好きになっても叶わない恋ならば忘れられたほうがいい
だけどなぜかそれもまた悲しいね

だからずっと記憶に残していくよ
忘れずに
あなたが僕を好きになってくれなくても
この言葉だけはどうか僕があなたを好きになった証に心の片隅でおぼえていておくれ
心をつなぐふたつの言葉

僕があなたを好きになったことは無駄じゃない
これからの僕をはじめさせてくれたきっかけを与えてくれた人さ 悪くいえば練習台良くいうなら恋の家庭教師
そのための時間と思えばだまされようがけなされようが勝手に強くたくましくなるよ

ちゃちな言葉だけれどどうかあなたの記憶の中にこんなばかな男がいたこと記しておいて
僕は忘れない あなたが最初に愛を教えてくれた人だから…

2008/11/22 (Sat)
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