詩人:まとりょ〜鹿
心にぽっかり穴を破り開けられ
黙ってしんしんと泣いているような
そんな利口さはいつからか捨てた
馬鹿な人だと罵られた方が良かった
どんな嘘を重ねてもあなたはただ一人
隣で笑ってくれた方が良かった
大人は理不尽だ
平気で嘘をつく
涼しい顔で虚しい正義を振りかざす
子供は不条理だ
この傷の埋め方を
そして無意識に探してしまうくせを
嘘なんかでは埋められないからだ
狡い 狡い
汚い嘘だ。
新しいジンクスを作った
青いミニクーパを3台見つけたら
きっと明日からもっと素晴らしい人に会える
なんてそんなの言い訳だ
あなたの乗った車に似た白いバンを
無意識に探してしまうからだ
早く埋まる何かを見つけたい
見つけたらもう二度と手放さない
狡くて汚い穴に眩暈がして吐きそうだ