詩人:あかつき
咲いてよ
闇をとかすように
鮮やかに清らかに
最後に笑いあった
あの日の笑顔をもう一度……
瞳の奥にある光
それはいったい
何が輝いている
小さな背中が
大きく見えたのは
もしかしたら
つらい哀しみのせい?
「もう戻らない…
失われたかけがえない物」
そんなこと思うのは
僕たち周りだけなの?
まだ小さな種だけど
喜びや哀しみを含み
大きく膨らんでいく
忘れたい
誰もいない哀しい夜明け
忘れない
引き裂かれた友との約束
咲いてよ
無邪気に笑う黄色い希望
最後の哀しみを
今は胸にしまって…
もう一度咲かせてみせて
沈まない太陽
荒んだ大地を
黄色く染めておくれ
希望の花……