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詩人:どるとる
猫背の僕の背中を
照らす月明かり
なぜか やさしく
孤独な僕のこの心を
傷つけないための考慮なのか
きわめてやさしく
注がれる月明かり
ドアを開ければ
そこはもう明日
今日と明日の
真ん中は夢の中
寝ている間に明日に向かって 勝手に流れる時間 それにあわせて空が明るくなるだけ
嘘もつくし
わがままな僕
それでも
何かしら
良いところがある
誰でも同じ
苦労していて
誰でも同じ
涙流してる
思った以上に
長い 長い夜
思った以上に
寒い 寒い夜
ため息ひとつ
空気に吐き出せば
外気に融ける
僕のため息
僕の背中は誰が見ても 明らかに曲がってる
でも心は曲がってない
そう信じたい
何かが悲しくて
僕は今日も泣いて
何かがうれしくて
僕は今日も笑う
何かが気に入らず
僕は今日も怒る
何かにつまずいて
今日も落ち込んでる
そんな そんな 日常
そんな そんな 日常
流れに逆らわず
ちゃんと歳をとって
それなりに苦労もして
僕は今日もこの地球の片隅
ご存知のように生きてる
ご存知のように生きてる。