詩人:どるとる
吐き捨てられた味のなくなったガムのように 人生に飽きてもやめることはできない
命を吐き捨てることをどうとも思わない人なんてこの世界にはひとりさえいやしないから
大人たちはえらそうな顔で 命は大事にしろって散々言ってきたけど 海をひとつ越えりゃ まだ飽きたらず戦争をやってる国もある
僕らは安全な場所で
こんなに恵まれてるのに まだまだ不満なことがあるようでわがままを言い
絶え間なく欲張って
いろんなものを欲しがる
一人一人が 心に愛を持っていれば 貧しさなどに負けずに 幸せになれるのに
愚かに戦争を続け 繰り返す命を冒涜するような行い
幸せはお金じゃない
幸せは見えないもの
どこにだってあるさ
愛が咲く場所にある
戦火に散った命が 教えていただろう くだらない争いを続けてきた僕らの過ちを
幸せは都会の中にありますか?
幸せは雑踏の中にありますか?
欲ばかり出して 贅沢し続けてきた僕らにはちゃんと 安らげる場所ときちんとした生活があるのに 苦労してばかりの人々は笑うことさえできないよ
そんな世界の光と影
今日も どこかで繰り返される戦争が奪うものはあっても得られるものなどないよ
失うものばかりだ
『命は大事だよ』
そんなこともわからない人には 生きる資格はない
僕らは今日も
何気なく生きていて
それが幸せであることを時に忘れてる
今こそ思い出して
少し考えてみよう
命の重さとこの世界をとりまく貧富の差
貧しさは変わらなくても心の豊かさを持つには 平和な世界が望まれるはず
だから僕は当たり前な事こそ 大事にしたいんだよ
今がどれだけ恵まれていて
普通の毎日がどれだけ幸せなのか
光が降り注ぐ場所があれば陰になる場所もある
僕らはそんな中で生きてる
そんな世界の 光と影
隔てるものは国境じゃなく人間の身勝手なエゴや欲望
単純に命を大事にせよ。