詩人:甘味亭 真朱麻呂
君に出逢えた事
それ以外に僕が知っている奇跡は在りません
君と出逢えた事
それが僕が生まれて一番最初に出くわした奇跡です
そしてそんな小さな奇跡を何度も人は感じてるはずなのに
一瞬点滅して消えてしまう奇跡だから人は気づかない
だから 悲しい奇跡でもある
でも僕はなるべく気づいていきたいよ
おそろしいほど愚かしいほど不器用で鈍感なのがよくいう男だけど
そんな小さな奇跡ほど気づきたいよ
笑いたいよ
時が流れて日が経ってその奇跡が当たり前になるまえに
君と出逢えた奇跡
からだ全部で冬の海に飛び込むくらいダイナミックに過激に
感じたい 感じたい
命の震動を
感じたい 感じたい
この胸のなか あふれてる奇跡 読みとるように
その一瞬の奇跡が起こる瞬間をまばたきせずに
奇跡的な瞬間をとらえる
きっとたぶん二人のあいだに起こる他愛ないいさかいもすれ違いもそんな小さな奇跡と同じで小さな心の隙がもとで起きる事だから
そんな小さな奇跡に気づけばきっと君の針の穴を通すほど難しい迷いや悩みにも立ち向かえるから
僕は見極めてる
僕は見定めてる
にらみを利かせて
奇跡を待ちかまえてる
君と出逢えた奇跡
かみしめるように
あらためて
思い起こすように
記憶の扉 全開にして
間違いの原因
過ちの要因
心の隙 みつけてゆく
そんなきれいな奇跡汚さないようにピカピカに保つためやったるで
今 第二の奇跡を僕が起こそう
いつか 君がくれた第一の奇跡にあやかるように 恩返しするように
僕に出逢えた奇跡
君にも感じさせてあげよう
僕に出逢えた事
良かったって言わせてみせようホトトギス
なんておどける僕は誰よりも君に愛を捧げてた
巻き起これ!あの日僕に君が起こした奇跡のように。