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詩人:羅憂里
イヤフォンぶら下げ呟いた
「こんなの誰でも出来るじゃないか。」
闇夜に問いかけた、
これは自惚れか?
「なぁ、考えてみて。
俺だったら…。」
夜の中で独り、妄想するだけ
冷えた空気。ほら、もっと俺を笑えよ、夜。
いっそ安っぽいネオンなんかも全部消え去れば、お前キレイなのにな
ため息が白く溶ける。
何回目の呼吸だろう?
ここまで生きてきた代償は、いつ俺に迫るのだろうか
顧みるのも面倒なほど、俺の人生はろくでもない
俺の考えは、感覚は、存在意義は。
こうして俺は、お前相手に懺悔する。
お前は黙って聞いているように見えて、そうでもない
たまに馬鹿にする。たまに怒りを見せる。たまに悲しむ。ごくたまに、優しさをくれる。
あぁ、お前がさ、俺だけのものになってさ、毎晩俺だけの話を聞いてくれたらさ…
ぼんやりと
そんな妄想。
いや、やっぱ今のはナシ。
風で何処かへ飛ばしといてくれ