詩人:ぴるぴる
生きていくことは
パズルと同じだと思う
違うのは
始め方
生きるパズルは
組み立てるんじゃなくて
組み立ててあるのを
崩していく
産まれた頃は
完璧なきれいなパズル
でも
歳をとって
老いるほどに
段々ピースが外れて
病気や怪我をすると
一気にピースが外れてしまう
その外れたピースの代わりとなるのが
薬なのだと思う
空いた隙間に
その形に近い薬のピースで補う
だけど
どんなに代わりのピースで補っても
それは本物のピースではないから
やっぱり外れて
また別の薬というピースをはめる
病気と闘うというのは
そういうことなのかもしれない
だから
とっても大事なピースが外れてしまうと
雪崩が起きたかのように
一気にピースが外れていって
何も残らなくなってしまう
それが「死」
生きることは
パズルを崩すことに似ていると思う