詩人:どるとる
いつもの朝に目を開けば そこにはいつもの見慣れた景色がある
当たり前な部屋の中に差し込む暖かな陽射しとそよ風を相手にダンスするカーテン
まるで昨日と何も変わらない
どこにでもあるような普通の日常風景
でも当たり前なこんな景色でさえ 幸せなはずだから 鼻で笑うことはできない
愛すべき日々
大事にすべき時間
なんとなくだけど
そう思うんだ
知らず知らずのうちに人は人を傷つけて
知らず知らずのうちに人は人に愛されている
時折そんなことにも気づけずに僕らはまた同じ過ち繰り返しながらも 幸せに今を生きている
僕は嘘つきだったよ
ごめんね
僕が悪いよね
愛されすぎると 見慣れた景色の中にある美しさに気づけない
でも
愛しすぎると 図々しさに気づけない
だから僕らは少し距離をとって 生きるんだ
君との距離
それは永久に
埋まらない距離
踏み込めない
愛の境地
踏み入れない
心の中の開かずの部屋
でも愛してる
でも愛されている
僕らの日々は 変わらずつづく。