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詩人:どるとる
生きていると悲しい事がたくさんある
だけどさ 生きていれば時々は嬉しい事もあるものです
正しいような間違いのような僕らの価値観で全てを決めつけることはできない
その人にはその人の歩きたい道がある
その人にはその人の叶えたい夢がある
誰もその人のやり方に口出しはできないのさ
生きているっていうことは ここにいるってことだから
あなたがただ ここで笑うだけで生きている確かな証になる
生きてゆくっていうことは 明日もここにいるってこと
悲しいと思ったり 傷ついて 落ち込んだりするってことは
そう全て生きている証
大丈夫、今日も生きている
予報にもない雨に降られた夕暮れ 傘を忘れた僕は濡れながら
帰り道 家へと急ぐ
なんてまぬけなんだろう
でもたまにそんな自分をかわいそうだと思うのは誰より自分の辛さとか 悲しみを知っているから
分厚いアスファルトの壁に囲まれて 逃げ場をなくしてしまうよ
僕の存在はなんだかあってないような
そんな感じなんだ
生きていきたいって思うのは まだまだこの世界に未練が残っているから
生きていることの喜び感じるっていうことは 死ねるわけも暇もないから 明日もやっぱり生きている
ため息とロマンスを抱きしめて
見上げた空に虹が架かる午後に感じた
ひと時の幸せ
熱いくらいの涙流れて 気づいたら夜だった
そんなふうに歳を重ねてゆけたらいいな
生き方は乱暴かもしれないけど
生きているって素晴らしい
迷いもなくそう思える僕がここにいる。