|
詩人:甘味亭 真朱麻呂
なにもかもを破壊
めったやたらに破壊
僕はそれで満足
狂える衝動だけが僕を突き動かす
だから壊す 壊す 壊す
目につくもの
鼻につくもの
気に入らないもの
すべて 破壊 破壊 破壊
僕の瞳から除去
できたらいいな
そんな事…
できもしないや
そんな事…
日々はただ流れてく
日々をただ泳いでく
僕は魚 でも魚は魚でも雑魚
僕は鳥 でも鳥は鳥でも飛べないペンギン
僕は人 でも人は人でもいじめられっ子
笑われ者さ
あぁあ 悲しいな
この境遇
この状況
この待遇
予期してなかったよ
過去の僕はまったく
こんな未来になるなんて
神様もどうかしてるぜ
手のひとつも差し伸べてくれやしねえで
神様の存在が嘘に思える
あんなに信じてたばかに
恵みを与えるばかりが神様の仕事じゃねえくらいわかってるがなんか苛つくな
他人の笑顔を見てるとなんか僕だけひいきされてるみたいで
本当 その幸せ
その笑顔 破壊したい
破壊しつくしたい
あぁあ イケない衝動がまた暴れ出しちまった
誰か止めてくれ…
誰かトメテクレ…
頼む止めてくれ…
本当は笑顔で仲良く逝きたいのにな
風当たりはいつも冷たいのは何故かしら
それだけがネックだ
引っかかるところだ
それさえなければね
もう少し笑えたのに
悲しいね 今の僕
あぁあ 破壊したい
けれど その半面 笑っていたい
そんな繰り返し
本当 苦しいよ…
終わりにしたい
終わりにしたいのに
終わりはこない
終わりはこない
悲しいね こんな僕
涙もとうに枯れちまいやがった
泣くことすら許されねえ
悲しいね 今の僕
破壊衝動を生み出す何かが憎らしいよ
そんな衝動に操られる僕もまた憎いよ。