詩人:Ray
雨を降らせる
厚い雲の向こう側
それでも
星たちは今夜も
輝いている。
地上には届くはずもない光を
一晩だって
休むことなく。
星たちは
知っているんだろうか。
光は厚い雲に妨げられて
届いていないということを。
届かないと知っていてもなお、
懸命に
その光を放っているんだとしたら
僕も
そんな風になれたなら
良かったと思った。
君に
届くはずもない、
この思い。
届かないと知っても
ずっと
君を
好きでいれば
良かった。
雨を降らせる
厚い雲の向こう側、
それでも輝き続ける
星たちのように。
そうなれたなら、
今の僕にも
光はあったのかもしれないね。