詩人:甘味亭 真朱麻呂
猫の目線でこの世界を見たら
どんな風に映るのだろう
人間の僕にはただ退屈で理不尽な世界にしか見えないし映らない
でもおまえのそのまん丸な瞳で見た世界はどんな世界なんだろう
猫の真似をして
屈んでみたけれど
意味のないことに気づき
僕は起き上がり元に戻す
世界は嫌なことばっかしじゃない
楽しいことだって
見つける気になりゃ幾らだって見つかるはずさ
それでも悲しみは依然として消えない
君との寂しい
お別れも
大切な誰かの
悲惨な死も
消えない…。