詩人:高級スプーン似
はるのようきに
あてられて
のうてん あか
くるいざく
飾ったところで
センスも希望も
無いんじゃね
ダメなんじゃない
ねぇ?
すくわれない人に
かける言葉
探してみるけれど
終始無言で
ほかには誰も
心配されない人の
ことばかり考える
あなたは
いつも苦しみ悩み
抱えたそれらを
おろす場所
見つからなくて
死にたいんだよね
離れていっても
その道中で
終末で
歳月を
重ねていく際にも
あなたは
俺なんかのために
泣いたりするんだ
この手で
抱きしめても
キスをしても
セックスをしても
辿り着けない幸せ
報われない未来
脳裡に焼きついて
離れない
一定時間
満たされたってね
救われないのは決定事項
さだめを覆す
力もなく
それでも
大好きな人たちの
ことばかり想って
我が身 削るきみを
やすらかなねむりに
いざなって
ぼくはあとをおわずに
そのつみを
せっせとつぐなっていく
それがいちばん
ましなせんたく
かもね
寝息を立ててる
きみの耳には
もう届かない
謝るのは
こっちの方だったのに