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詩人:甘味亭 真朱麻呂
見えない何かが見えてくる だんだん心の視力が回復してゆくように
自分の考え方ひとつで 見えてくるものは全然違うものに変わるんだ
それはどうにでも見えてくる ただ気づけるか気づけないかの違いだよ
それだけで人にもらう言葉や仕草が何倍にもふくらんで立体感をもつ
そんな気持ちが大切だよ 当たり前な事ではあるけど
当たり前なことならば忘れちゃだめだ
いくら時代が進んだって心のように変わっちゃいけないものもある
そのままに保たないとだめなものもある
変わってしまうことは悲しいから
周りの景色や人がまた新しく生まれたり亡くなったりしても
それと一緒につられるように流されちゃだめだ
流行りしちゃだめだ
今 見えないはずのものを心の目で見つめて
目の前に確かにある肉眼じゃわからないもの見てごらん
確かにそこにあるのに目には映らないからないものだと認識して視界から消してしまう
形も色も感触もない見えない何かをつかんでごらん
目を閉じて
息を整えれば
きっとわかるんだ
その大切さや確かな存在だという事が
たとえばあるはずもない気持ちなのになぜ人はわかる
それは確かに心の中にあるから
だから人は形のないものもわかる
だからこそ通じ合う思い
わからないはずがないんだ
だって確かに僕は君の愛を感じてる
確かな今を 生きてる証を感じてる
形や色もないのに
それが確かだと感じられるのは
たとえばここに僕らがいるから生きてる証になる
そんな風に僕らは目に見えた真実や出来事や現状でそれを嘘か真かを判断する
それがあるからこそ僕らは見えないはずの何かをとらえられる
心の目で 感覚だけで
確かに存在するものなのに目を開けてしまうと消えるのはそこに現実しかとらえられない自分がいるから人は見えないものや認めたくないものからむりやり目をそらす。