詩人:どるとる
雲の流れる先を
目で追いかけた
夕暮れは気づけば
もう 夕闇にのまれ
人足も途切れた
夢や希望に満ちていた若い頃はもうさながら夢のごとく過ぎました
声を聞かせてよ
君の声を
闇の中から
響いてくるような
その涙のわけを
愛という言葉に
色や形はないから
自由に描いて行こう
僕らの思うように
たとえば泣いている
君の心を癒すような
愛が僕らの愛ならば
優しさも思慮深さも必要だよ
駅前 改札を出て
もう夜空に星がいくつか見て取れる 明日は晴れるよね
空席を埋めるように
心の隙をついて
人を傷つける輩に僕らの愛はわからない
愛とはそういうものらしい
愛とはそういうものらしい
くりかえす戯言が虚空を泳ぐ
愛とはそういうものらしい
愛とはそういうものらしい。