詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕の背中はいつも猫背のまままっすぐにならない 45度をキープしてる
常識に対する考え方も曲がっている
水平にならない
想いも気持ちもすべてが斜めっている
まったくもって典型的な愚か者
僕たちの日々はそんなぐあいにいつも流れていく 愚鈍なまでに小さなミスにも気づかないで気にしないで
ふわふわ ゆらゆら
5日間のせわしい忙しさのあとに待つ2日間の休日はのんびり家で過ごし読み途中の本などを読みあさる
そんなふうに僕って人の日々のカレンダーはだんだんおしまいに近づきながらやがて一冊の本を読み終えるように表紙はかたく閉じられる もう一回読んだら二度と読めない人生は終わる
夜明けを待つように僕はいつも明日を待つ
明日になれば
そんなふうに何かわからないものに期待して裏切られて
繰り返しながら日々は過ぎゆく
その影も残さぬくらいそっといつの間にか遠くに行ってしまった
竹を割ったようにまっすぐな人にはなれないが
なるべくまっすぐになれるよう頑張る
その気持ちがあればいい
未来の天気気にしながら
あしたの天気うかがいながら
心の天気知りたがりながら
毎日が怒濤のように流れては去る
まるでバーゲンのあとのスーパーみたいに
まるで閉園後の誰もいない遊園地にみたいに
静かな時だけが流れ時間をすくっては明日のぶんのバケツに移す
そんな変わらない平凡を繰り返しながら
何かを守りながら
つまらない規則やルール
決まりきった常識などを下敷きにおんなじ今日を写し取るだけ
連続写真みたいにその平凡さに終わりはない
くたばるまでずっと僕たちのあしたは続く
それぞれの光へむかって
生まれた意味や生きていく意義を探すふりをしながらなぜここにいるかもわからない事に1人泣いている
その涙の流れる理由さえ信じられない
疑問や不満だらけの僕はやっぱり愚か者 愚か者…。