詩人:アルバトロス
膝を擦りむいて
泣き叫ぶ自分の娘と
血を流して
死にそうな知らない子供
僕はどちらを
先に助けるだろう?
多分僕は
知らない子供を
助けるでしょう
自分の娘を後回しにして
それが僕の優しさです
でもミサイルが降る中で
そんなことできやしない
それが僕の醜さです
そして悩むでしょう
後悔し苦しむでしょう
それから娘を見て
微笑むでしょう
それが僕の美しさです
でも全ては空想の話
雨さえ降りそうにない
春の空の下
「戦争」も
「娘」も
知らない男が
伸びをしました
それが僕です。
2009/05/17 (Sun)