詩人:どるとる
生きることは悲しいかい? でも生きていれば 悲しみを乗り越えた先に 嬉しいことだってたくさんあるんだ
生きることの悲しみだけを見つめるんじゃなくて
生きることの喜びにも目を向けてごらん
どんな言葉でも 誰かの心のすべてを救う慰めにはならないけど
わかったように言わせてもらえれば
生きることは悲しみを背負うことと同時に喜びをもらい受けること
生きることで 誰かを愛し 誰かに愛され
誰かの優しさに触れ
またがんばろうと思える そんな繰り返しが何度でも繰り返される毎日の中で
今日も生きている喜びを感じている
生まれたことを今さら悔やんでも それを選ぶ権利はないよ
だから 生まれてしまったと思うより 生まれてこれたと思いたい
きっと悲しいことは死ぬまで つきまとうものだから
涙する時も 落ち込んで傷ついた時も
いつだって忘れないで 生きることは悲しいことだけど 時に喜びに出会えることもあるんだと
そんなありふれた言葉があたたかい陽射しのように僕の心に差し込んだ
悲しみに微笑みをくれてやろう
悲しみを乗り越える強さが微笑みをくれる
雨上がりの虹のように 涙のあとには
まばゆいくらいの笑顔が輝くよ
雨が上がれば
きっと また
笑えるから
生きることをやめてしまわないで
生きることの喜びを見つめて。