詩人:雪 刀寿
まだ、ぼくらが、空を飛んで 生まれ落ちる家を さがしてた頃桜が 海辺に ひろがってて、やわらかい日ざしを 浴びた痛みも 苦しみも まだ、ナンにも 知らなかったそんな、母のおなか に 宿る直前に 戻ろう空気が風の そこで、会って、話を しようよそのつもりで、今を見たら いい純朴ピュアな気で、世界を てのひらに重ねたら、きっと ぼくたちの 明日も、 笑って、 レインボー霧雨の あさつゆ に、鈴のね を 光らせる