詩人:まとりょ〜鹿
高層ビル群を棚田にして
スモーキーなシャワーを浴びせたら
一人何ヘクタールの褒美を貰えんだ?
金髪で爪の長い少女がヤバいよねって憂い顔で冷めたポテトフライを頬張る
目の前に見た
見えないマイクロ殺戮マシン
熱を帯びて身を焦がして系譜をなぞる
私にしとけば大丈夫よって成人全員に投げかけて笑う
少年はポスターに画鋲を差した。
水面下で沈み込んでく灰色カーペットの上、マダムたちはお茶を楽しむ
鳴かなくなったカラスを笑う犬が上手に芸をみせて旨味を味わう。
私が止めると成人全員に求めたあとに見物客を気取る
こいつの罪状はなんだ?
ちょっとだけ輪郭がわかってきたから手で触れてみる
頭にビニールをかぶって早急にと息巻く。欲しいのは金銀銅に秘められた金。
やっとわかってきたから今は何もしたくないんだ。
どいつもこいつも
勿論無気力ってやつも
臭いくらいにエゴなんだ