詩人:望月 ゆき
きみがぼくにすてられたって
そんなふうにおもっているとしたなら
それは
とんでもないまちがいなんだよ
きみ、
ぼくとであうまえにだって
だれかとであってたんだろう?
だれかとキスしただろう?
だれかと、あれやこれや、
それはまあ、やぼなはなしだけれど
ぼくとであったとき、
きみは
まえにだれかとキスしたきみ
でなんか、なかった
ただの、
ぼくにとっての、あたらしいきみだったから
すきになったんだよ
ほんとうだ
そうやってさ
まえみたいにさ
うまれかわってけばいいんじゃないのかな
ぼくとキスしたきみとしてじゃなく
あたらしいきみに
そうしたらぼくは もう
きみがきみだってことも、きづかないとおもう
から
まただれかとであって
まただれかとキスしたらいいんだよ