詩人:甘味亭 真朱麻呂
いい眺め
いい眺め いい眺めだよ
大好きなあなたの隣で見るこの風景
独りじゃとても苦しくて汚くて見れたもんじゃない日常という風景
そして これからの人生も君と一緒に見れるなら全てが光って見える すてきに変わる 早変わり
今 おでこに手を横にしてあてて遠くを眺める感じで君と新しい波を待つ
今 ちいさい君を腰のあたりで抱いて一緒に全てを感じてみる、そのためのステージにむかう
君に愛をもらう代わりに僕よりいくらか力の差で弱い君を守る
すばらしい すばらしい すばらしいなあ
だって 不思議なほど全然けた違いの景色が見える
独りなんかじゃつまらない
もう独りには戻りたくない
こんなにも君と見る眺めがいい眺めとはね
思わなかった
君だから 君だから
いい眺めに見えるんだ
それだけ伝えられたらキスしよう キスしよう
大切なことだけ抱きしめながら
それ以外は何もなくていい
ただ、真っ白に
ただ、真っ白に
こころを染めてキスしよう
この見晴らしのいい眺めのなかで 君は僕と 僕は君と 今 ひとつのものがふたつになる瞬間を目撃する 見ててよ
マイガール
何年後も何十年後も変わらない眺めであるように今は今で精いっぱい笑うしかないが明日は明日で笑うからと自分をゆるした
それがつかの間や過去だけの幸せにならないように
いい眺めよ
いい眺めのままであれ
いや僕よ
変わらない僕であれよ
いい眺めをいい眺めのまま保てるように
永遠であるべきものを僕の心変わりや気まぐれのせいでかってに変えないように
戒める そのためのキスだと思えば
なんだか下心を抱くのも君に悪い気がして浮かびそうな下心をかき消した 夜。