詩人:甘味亭 真朱麻呂
人から好かれるコツや方法なんてない どこを探したってどこにもありゃしません
あとはただ嫌われるか避けられるかのどちらかだけだ
歩く速度や話す速さが人により違うように人は皆なにもかも同じ色には染まれないのさ
どんなに愛してても
僕は深くどこまでも底のない 果てしない闇の中を落ち続ける
まるで天国を追放されて地獄という奈落に突き落とされた天使みたいに
悪魔になりきれもせず中途半端なまま
堕天使になって笑う
時折悪いことするけど黒く染まりきれずに白い正義をたまに叫んでしまう
信じたいものは黒なのか白なのか
大事なものは黒にも白にもあるから
欲望は突き放さない
僕をいつまでも突き放さない
だけれど悪魔にならないってことは僕にもまだ天使でいたころの心があるのかな
悪魔の翼は要らない
天使の翼もない
だから僕は人間なのさ ただのなんの変哲もない人間さ
違う 堕天使 言い訳はやめよう
どんなに悪い事をしでかそうと僕は結局は白い正しさを捨てきれずに大事にしてしまう人間くさいヤツ
迷いと悩みの中を死ぬまで落ち続ける
それが運命(さだめ)
それが宿命(さだめ)
僕ら人間の毎日は名付けるならいわば
そう アフターダーク
どこまでも揺れながら何かを欲しながら決してためらいきれないものもある
欲望に負けてみたりたまには許したり
全てが終わるまでずっと僕らは人間をやる 人間は死のうが何しようがやめられないんだ
ずっとずっとこの運命や宿命は僕について回るよ
いつもこの僕の心の中でむしばむ機会を待ちながら
闇に引きずり込みいつかのみこむときを待っている
今も少しずつこのからだは終わりの闇の中へ吸い込まれてる
気づいてないがもうすでにこんな歳だから片足はもうあっちの世界
そんなふうにいつか僕の全ては無になり風に消える 風に消える。