詩人:甘味亭 真朱麻呂
君と僕とをはばむ壁
ずっしり さえぎる父という存在
君と僕とをはばむ壁
ぎっしり ふえてく明日への不安
君と僕とをはばむ壁
ざっくり かくした 秘密やうそ
君と僕とをはばむ壁
しみじみ ならんだ 貯金残高
君と僕とをはばむ壁
ぶち壊してたまにはその向こうへ飛びたい
そして何もかも愛せない理由にはしないで君を大きな心で抱きしめたい
でもいつもじゃまするいくつもの壁
僕をはばむ見えない壁 壁 壁
それがなければなあ
そう思ってはため息がゆれる
言葉は出来上がってる
それなのに伝えられないもどかしさがこたえる冬
いっそう寒さも増してくる冬。