詩人:甘味亭 真朱麻呂
苦いだけの人生じゃとてもつまらないから
僕らは苦いだけの人生に砂糖を落としミルクを注ぎ人生を苦くもなく甘くもないちょうどいい味に仕上げる
それはつまり 悲しみとか喜びとかに当てはまります
ノンシュガーコーヒー 頼みます 最後まで飲みきります
無理して 涙ため込んで嫌々飲まないでください ブラックなんて君は苦手でしょう お日さまの下へ行きなさい
雨にばかり打たれてないで やせ我慢するなよ 僕よ そこの君よ
悲しいこと うれしいこと 順繰りに繰り返してこそ人生
無理に悲しいことばかり手に取ることはない
喜びにふれなさい
たまには笑いなさい
さぼりなさい
いたずらしなさい
怒られなさい
そんな屈折した気持ちも大切だし笑顔が自分を強くしてくれる
さあ明日も頑張ろうって気にさせてくれる
だからノンシュガーコーヒーなんて頼まずに今日ぐらいはせめてカフェオレにしましょうよ
笑えるように
明日、降る冷たい雨にたえられるように
今日は笑いましょう
目いっぱい明日笑えない分まで
かき混ぜる スプーンはないから
一色単にはできないけど 悲しみがあってこそ喜びは引き立ち 笑顔もひとしおなんだ
その波が愛せたときこそきっと幸せになれる
信じてる
ノンシュガーソング 雨に降られる中でも明日で待つ喜びを思いながら笑って
唄える日を
唄える日を。