詩人:ゆにこ
遠い高い場所から双眼鏡を覗くような
傍観者の気概と
思い切りと、休息がほしい
ないものねたんで、せがんでばかりで。
こんなに屑だと分かっていても
まだ見開いた目は現実の汚さを捉える
辟易するほど、この場所が嫌なのに
動き出す気力がないの
心も汚染されているから...
自分の痛みにも
他人の痛みにもひどく鈍感で
お互いに傷つけあったりして。
そんな方法でしか距離を測れずに
見慣れた悪を許してしまう
ここで選ぶ選択が自分を追いつめると
わかっていながらも...
縋るのは楽な道
残されたもので遣り繰りするような
狭い視野とセコイ生き方
選べないんだ
そこにある絶望も見て見ぬふりで...
探り合いの愛でまた苦しめあうだけ