詩人:かすみ
私の前に少年が立っている歳の頃は12・3裸足で短いズボンボロボロのシャツ丸刈りの頭太い眉輝きのない瞳半開きの口痩けた頬手には真直ぐ私に向けた銃口少年の後ろには老いた両親と幼い弟妹が首に鎌を私の後ろには妻と子供と両親が家族は殺人者を暖かく迎えてくれるだろうか私は自分の銃を捨て「撃つな」と叫べるだろうか