詩人:ぴるぴる
病気なんて
この世から無くなればいいと思ってた
もし
病気がなかったら
あなたは今も
私の傍に居たのかもしれない
私だって普通に
学校に通えていたのかもしれない
どうしてもそう思ってしまう
病気のせい
病気のせい
病気のせい
本当は違う
私が健康じゃなかったから
病気になっただけ
あなたがいなくなったのだって
すべてが
病気のせいじゃない
そう思ってしまうのは
そう考えてしまうのは
私の心が歪んでいるから
私の心が醜いから
優しくないから
誰かのせいにしないと
生きられない
私の心が弱いから
本当は病気のせいじゃなくても
よかったのかもしれない
例えば
あなたを治せなかった先生
私を治せない先生
でも
一番憎みたいのは
私自身
私があなたを病気にした
私が私を病気にした
本当はそう思っているのに
そのことを
認めたくないから
考えたくないから
私は言う
病気のせい
病気のせい
病気のせい
そう思ってた
だけど
あなたが居なくなって
私も病気になって
数年を迎えて
振り返ってみると
元気だった頃の私とは
別の私が笑ってた
元気だった頃には
しなかったようなことをして
元気だった頃には
想わなかったこと思って
そして
生きている
病気で失ったモノも多いけれど
得たモノだって少なくはない
だから
私はちゃんと病気と向き合って
歩いていきたい
これまで嫌ってきた分
きちんと向き合っていきたい