詩人:獏
私の心の中には
小さな私が住んでいて
彼女は
悪いことをすると
お日様がみんな見てるよ
と 言う
おばあちゃんに言われた
戒めの言葉で
彼女はそれをアレンジして
事あるごとに私に
繰り返し脅しのように
言い続ける
お日様は恐ろしい
空の目になってしまった
いつもいつも
空の一つの目は
私を追い掛けてきて
それはいい事なのか?
そんな事をしていいのか?
と聞くので
どこにいても
一人でいても
些細な悪口も
悪戯も
封じられてしまった
よくある子供騙しだと
気が付くまで
時間が経ちすぎて
お日様の声は
未だに私を戒め続けるから
白と黒しかない
私の天秤は
白になるため
重りを積むことを
止めようとしない