詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕はいつも誰かのまなざしの先で生きているよ
君もいつも誰かのまなざしの先で笑ったりしてる
たとえば僕のまなざしの先で
たとえば友達のまなざしの先で
誰かに知らないあいだに元気や勇気を分けているんだ
今日もまたいろんな人の瞳の中で生きる僕ら二人
またお互いの瞳の中で生きる僕ら
互いの存在を疑うこともたびたびあるけど
のぞき込めばわかるから 君は確かにそこにいて僕は君の瞳の中で生きている
疑うこともできるなら信じることもできるから
どうか今 見えている確かな景色だけ僕らの基準だから
それを信じなくちゃなにも始まらないから
僕は君の存在を
君は僕の存在をその目でこの目で明らかにして
君や僕って存在を
誰かや誰かの存在を大切に思い認めようとする千や億じゃきかないほどのまなざしが君の存在が消えないように守ってる
存在を守れるように信じてるんだ
いつでも
確かなものなどないと思ってる
疑ってばかりでは目の前を横切る野良猫や車さえとらえられない
だから目に見えてることこそがまぎれなくたしかなことなんだ
この目は錯覚や蜃気楼じゃない限り真実だけを映すから
時々あらわれる偽りにだまされずほら見つめるんだ
それもたしかなこととたしかじゃないことを見極められるまなざしの力
ただ人を見たりただ本を見たりただ何かを映したりするだけが目じゃないよ
考えてごらん
たしかなこと
考えてごらん
大事だよ
いつも。