詩人:まとりょ〜鹿
手紙を書いて
読み返しては
恥ずかしいと
破って捨てた
読めない筈の
心の中の文を
顔全体に写し
さらけ出した
意図せずとも
貴女にはもう
伝わっており
口にし自白し
答えを急いて
決着ないまま
逃げ出して。
数年後にふと
思い出しては
顔が熱くなる
さて
今日も歌おう
楽器が出来る奴は
こんな時に便利だ
一人に注いだ歌を
数百万もの人々に
支持して貰えるのだから。
別に支持なんて
欲しくないけど
どこかで誰かが
認めてくれれば
やっぱり嬉しい
心の声がやっと
報われるのだ。
だから歌おうか
やっぱり詩とは
そういうものだから