詩人:甘味亭 真朱麻呂
青い小鳥は嵐の雨の中でも必死に翼をはためかせて飛んでゆく
青い小鳥が雨に打たれて悲しみの底へ落とされても光見失わずに笑ってる
なんて強いのかな
青い小鳥は幸せの黄色い小鳥には勝てないけれど
青い小鳥だからこそ素晴らしいものがきっとあるはずだ
青い小鳥はいつでも青い空の下ばかりを飛べるわけじゃない
青い小鳥はたとえ晴れた空の下で飛んだとしても青空の青と同化してしまうからほかの鳥のようには目立たない
悲しい悲しい鳥です
それでも必死にうたうよ
青くない何か さがして
それでも必死に生きるよ
青だって輝く何かさがして
青い小鳥は今日もどこかの空を飛んでいる
ピーピー 小さくも力強い命をもって鳴きながら 自分を戒めながら
見上げた僕の瞳の中でキミは空いっぱいに夢を描く
キミは 今 何より強い青になった
誰にも負けない青になった 青空よりも輝く青になった
青が嫌いだったキミも今では青が好きになったんだね
僕もうれしいよ、
幻の青い小鳥よ
僕はうれしいよ、
今はもう大人の鳥よ
立派な翼で自由に飛びなさい
もう傷は治った
また前みたいに飛べるだろう
もう青いだけの鳥じゃない
キミは青は青でも鳥は鳥でも
幻の青い鳥だ
その青い翼はすべてを凌駕する
ゆえに幻なんだ
いつかの小鳥よ
僕の青い鳥よ
勇気をありがとう。