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詩人:どるとる
嘘こいて屁もこいて
びっくらこいて
夕陽も落ちて
空も暮れゆく頃に時間を見計らって
そろそろ家に帰りましょう 親しい誰かと手を繋いで
空には大きな満月がきれいに輝いてる
なんてことのない景色だけどどこか特別な景色だね
当たり前のようなことがいつもいつでも幸せであるように
気づかないうちに人は十分幸せを手にしている
欲しいものはたくさんあっても なかなか手に入れられない
一番欲しいものはきっと 欲張りな僕じゃ決められない
それでもなくしたくないものと聞かれりゃすぐに答えられるね それは命だよ
命があれば いつでも笑える とりあえず命があれば 何度でもやり直せる その可能性があるんだよ
だから無理に欲張らずに あるものだけで満足するのが難しいなら 心に聞いてみてごらん
僕にはまだ若さがある
若さがあればまだあきらめずにいれる
時間がある
夢もある
金はないが理想がある
何もなさそうな顔してるけど本当はたくさんのものを持ってる
思う以上に愛されて
救われて
思う以上に思われている
気づきづらいけど
ふいに気づくよ
誰かの優しさに
教えられるんだよ
自分の愚かさを知ってるからこそ僕は痛む胸を そっと撫でながら 何かを思い 過去を振り返る
涙があふれて 土砂降りの夜は 何も言わず何も考えず ただ泣きやむまで 泣こう
切実な気持ちはいつでも ひどい扱いをされるけど 自分さえ自分を信じていれば
きっと心を照らす太陽は沈まない
ふと立ち止まるとき
心に聞いてみてごらん
きっと何かが見える
果てしない闇のその向こうを照らすような光が見えるよ。