詩人:ジャガー
その体温を
まだ覚えている
触れた瞬間から
心の一番奥へ
伝わったから
冷たい風に
奪われようと
決して消えないまま
その寝顔を
まだ覚えている
見つめたまま
僕のなかで
時間は止まったから
醜い世界に
目を閉じても
決して消えないまま
君を奪う総てが
狂うくらい許せなくて
誰であっても
どんな出来事でも
過去も未来さえも
僕たちには
必要など無かったんだよ
だから
さよなら
君に触れるたび
僕はそんな自分が
一番許せなくて
壊れてゆくから
その愛を
まだ覚えている
どんな何より
強く激しく僕の心を
揺さぶったから
どんな時代に
流されようと
決して
決して
消えないまま