詩人:鰐句 蘭丸
好きな君なのに どうして こう 傷つけ合うのかな
俺は 俺がダメなんだとわかってて
もっとダメになる
何度も感じてきた
一番悲しい答え
終わり の背景が心を締め付ける
終わり の予感よ どうか どうか 本当にならないで
部屋で待つ君に会うと きっと また傷つけ もっと傷つけてしまう気がして
帰れない
雨の降る夜 見知らぬ町の駐車場に車を停めて 君のことを想う
出会った頃の思い出
楽しかった頃の思い出
フロントガラスを打つ雨粒が滲んで ワイパーが掻き消すたびに場面が入れ替わり 入れ替わり
こんなに 好きなのにな
こんなに大切なのにな
俺がダメなんだろな
なんで 俺って こんなにダメなんだろ
すっかり 捻切れてしまった俺の精神
もう どこにも 戻れない
本当に 終わるのかな
終わらないで
終わらないで
終わらないでほしい
君が 今も 好きなんだ