詩人:紙一重
遠くなる あなたが
薄くなる 景色が
伸ばした手は届かない
やがてあなたは
白いもやの中に
消えてしまうんだろう
近くにいれたことは
笑い合えたことは
本当に奇跡だったと
本当に幸福だったと
強く思う
時間はそれほど進んでないはずなのに
どんどん遠く 薄く
消えていくのはなぜなの
降り積もる雪みたいに
全て無かったようになるの
もどかしいよ
あなたは今でも笑ってると思う
そしてもう忘れてると思う
私は今でも思ってる覚えてる
覚えてるから苦しい
どんどん周りが白くなってきて
もうあまり見えない
このまま白くなって
なかったことに
なってしまうのかな
苦しかったとしても
忘れたくないのにな…