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[136380] 言葉と表現の限界

詩人:甘味亭 真朱麻呂


どんなものにも限界はあるからさ それ以上にはならない
たとえばどんなに美しい花でも美しいというしかない
それ止まりだろう
なにをどう飾り付けたって結局は美しいんだろう
まるいものはまるい
四角いものは四角い
たしかに人によって見方や考え方は違うけど
ストレートな見た目はすべて同じだよ
だから美しいとかきれいだとかは変わらず皆同じ
どんなふうに美しくてきれいなんだっていう理由を付け足すだけ

言葉は言葉をこえられはしないんだろうか 僕がいろいろ工夫して詩にする言葉も所詮決められた枠の中でしか存在できないイメージの産物
美しいものの形を変えられないのかな
どんなにおいしい食べ物でもおいしいとしか結局は語れないだろう 素直な気持ちだ

難しいな

それはそれで
あれはあれで
これはこれで

たしかにそうだ
そうだけどあれをこれに これをそれに変えられるようなすべはないものか
僕がしているのはたかが言葉という石をばらしてその中の小さな石を研磨して形を変えているにしか過ぎない
だからそのもの自体を変えたことにはならない

だから
難しいんだ

その限界は果てしなく はるかに見える
見上げた空よりも遠く雲のように実態がないからつかめない

とても難解なものです

言い様がない物をどのようにして崩して表現していくのかが未だ見つからず見いだせていません。

2008/12/15 (Mon)
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