詩人:フィリップ
知らない街で
地図だけを持って佇んでからは
一人で歩こうとして
結局歩こうとしただけだったりして
あきらめて浮かぶ事にした
世界を掻き鳴らすような音楽が聴きたい
とか何とか言っているミュージシャンの友達がいて
今日になって
彼を凄いと思った
音楽とか歌だとか
そんな簡単なもので言葉はくくれない
空が表情を見せると
何かがどうでもよくなってくる
スプラーチカ
僕らはうみおとされて
どの町に帰って来るのだろう
一篇の詩がすべてを決める
そんな世界なんか見たくなくて
また一人で漂っている
安直な会話をすると
心が腫れる
いつも振り返っているのに
その現象一つ一つが
思い出せない