詩人:ユズル
長い間 とても長い間
気付かないうちに 夢の中にいたみたいだ
還らない それは還らない
そのときになってやっと わたしのいた世界を知る
どれほど 夜空に 想い 預けて
星たちと一緒に 涙を流しても
だれも 知らない 時間
こんなに簡単に ふと 独りなるんだ
わたしが 手に入れるものはいつも
夕焼けの 桃色の雲みたいに
儚くて 儚くて 泣けちゃうばかりだ
留めてはおけない 風の前では
無力すぎて 道にまた迷った
さよならは 気配を消したまま
わたしの真後ろに ずっといたんだね
いつからいたんだろう 気付けたならよかった?
夢にまで見た 夢の世界は
夢のまま さめたときにはなかったみたいだ
淡い心が 叶ったときの
胸いっぱいのしあわせ
ふたりで 冬の午後に
飲んだカフェオレの味
儚くて 儚くて 泣けちゃうばかりだ
さよなら また 会える日まで
さよなら 夢の 夢の世界