詩人:快感じゃがー
ねえ
この真っ黒な
クレヨンで
何もかも
潰してしまったら
あなたは
あたしを
救いにきて、くれますか
独りぼっちなの
強がりを云う
望みはあるのに
心許なくって
苦しくって
またそれを
認めないように
虚勢を張ってみたりして?
嘘をぶって
あたしを見抜いて
ここに
あなたを差し出してよ
信じられるものが
まだ
残ってるって
あたしに
教えて欲しいの
キスした空に
不意打ちな涙を。
ああ
やっぱり生きるって
すごくすごく
むつかしくって
あたしもう
倒れちゃいそうだなあ
早く
この指、抱いて
怖くないよ
君は頑張ったよ
って
そうずっと
日が昇るまで
ずっと
ズット、ズット
囁いていてよ
あたしはまだ
ここにいるから
生きてく意味を
思い出させて
あたしが
価値を失う度に
も一度
あなたが価値を付けて
ねえ。
もう、頑張らなくってもいいよ。
って
嘘でもいいから
あたしを
撫でて
裏切りは
意識が消えてから。
もう、誰にも
疎まれたくないの
だから、
一言でいい
愛してるって
微笑んで
その手で
あたしを
向こうへ堕として