詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は 風のように自由になりたい
鳥のように自由になりたい
だけど それは定められた範囲内での自由 とらわれの自由
鳥だって空と空の境界からははみ出せない
風だって地球から出たら吹いていない
なにものにも縛られずにわがままでも自由気ままに生きていたいよ
もう イヤイヤ人の命令にしたがったりしたくない
僕は 本当の気持ちを偽って笑えるほど器用じゃない
偽りの自由の鳥かごの中で笑えるはずもない
嘘っぱちの宇宙 プラネタリウムで満足できない
きれいだねって言葉にはのせられない
もうごまかされない
だから 完全なる自由をください
できれば手渡しで
僕に 完全なる自由を許してくれ
かたく閉じた扉を開放してよ
このままでは壊れてしまう もしかしたらもう…手遅れかな…?
決められた常識と動かないルールに阻まれた世界の中でそれをすんなり受け入れる人たちだけがお利口さんかい…?
人の生きざまはたしかに素晴らしいけどその影には涙が光る
この世界に生まれてよかったな…
はたしてそんなこといつでもいえるのかな
どうですか…?
世界と世界を遮る見えない壁にぶつかって 息絶える鳥の姿が新聞の片隅で活字になって踊る
自由を目指し飛んでる鳥はその壁に気をつけて壁スレスレで急カーブ もと来た道にまた戻る
ルールには絶対服従 そうしないとすぐに後ろ指さされる
常識外れは問答無用で社会のゴミ
指をさされ白い目で見られ非難され
あげくのはてには隅っこに追いやられる
孤独なやつ 変わり者と言われて
本当かわいそうだ
ただ自由になりたいだけなのに
少し 引かれた線からはみ出したりしてただけで愚か者あつかい
ちょっとの違いで変とか異常とか言われる
自由になるのに罪はないよ 人権は僕には不適応?
この翼の存在意義も無くなる その内見えなくなるような気がする。