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[172089] 小さな銀河の腕で

詩人:さみだれ

夕暮れの角砂糖は
コーヒーに溶けていく
夜明けは夕暮れに似て
苦くて飲み干せない味だけど
きっとミルクを足せば
受け入れられるだろう

なのに昼と夜は似ても似つかない
出会うことすら禁じられた
悲しい生き物だね
それはだって僕らが悲しいから
諦めちゃってるから

羽をひろげても
飛ぶことはない空の下
羽を欲しがっても
得られない雲の下
ああ、こんなにも足は泥んこになって
今すぐにでも太陽や月に逃げ込みたいのに

海の音が聞こえる
誰も帰らない夕暮れに
居場所があれば
遠い国に行けたら
好きな人がそばにいたら
もうすぐ夜になる
いつのまにか月が出ている
真っ白なグラニュー糖に
安いダイヤを散りばめて
いつの日か君にあげよう

2011/11/07 (Mon)
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