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詩人:甘味亭 真朱麻呂
扉だって鍵がなければ当然開かないよ
だからね
夢だけもってたって憧れだけいくら抱いたって理想のままじゃ悲しいけど意味はないんだよ
大事なのは鍵には扉が必要だし
おなじように鍵がなければ扉は意味はない
開かない扉なんて意味はないんだ
その先を目指したいならば鍵を探すんだ
闇の中 手探りで
涙 ため込んで
唇 かみしめて
口の中に広がる 血の味は悔しさの味
涙のしょっぱさは悲しみの味 せつなさの味なんだよ
大事な大事なその二個をいつでも君の手に握っててほしいから
少しきびしい言葉も君を思えばこそと自分をさとす
いま 僕から君へ
そして 君から僕へ
流れてゆくこの涙その笑顔 すべてが大事な二個の思い
もう消えないで
一千回 一億回ケンカしてそのたび離れても僕らは磁石だから引き寄せあってまた出会うのさ
僕らはそう
鍵と扉の関係
また時には
光と影の関係
だけれど忘れないでいてほしいのは
僕には君が
君には僕が
居なくちゃ明日は開かないし心は輝かない
それだけはいつまでも変わらないから
おぼえていてね
僕はおぼえてる
君をいつもこの胸に描くから
長い時の流れに負けないよう色あせないように霞まないように毎日毎日思うから
忘れないよ…
忘れるもんか…
君は僕の残されしたたひとつの光なんだからね